> 頸椎症性脊髄症 (前弯が保たれている症例)

<症例>
 60代男性。2年前より両上肢のしびれ出現、半年前より食事で箸が使いづらくなり3ヶ月前より歩行が不安定となり当院受診。精査の結果、上記診断し、椎弓形成術を施行。術後、手指の巧緻運動が改善、歩行が安定するようになり退院した。

術前

術後

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MRI 矢状断像

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MRI 矢状断像

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MRI 水平断像

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MRI 水平断像

※術式について


 過去の椎弓切除術や後方支持組織非温存型椎弓形成術では、術後の頚部痛や後弯変形などの合併症がしばしば生じ問題となっておりましたが、最近では後方支持組織の再建を重視した種々の術式が考案され良好な治療成績を得られるようになってきています。

 当院でもなるべく正常に近い頚椎の再建を目指すべく左右対称な脊柱管の拡大を行い、筋組織の温存に努めております。下記に簡単ではありますが手術法について御紹介致します。

(術式と治療成績の詳細は「埼玉県医学会雑誌 43(1):336-340, 2008」に掲載)

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術式のシェーマ

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スペーサーの設置

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筋層の再建

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後方支持組織の変化

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